事業内容 優秀研究者表彰事業 事業内容 優秀研究者表彰事業

優秀研究者表彰事業(ウエスコ財団優秀研究者賞)

ウエスコ財団優秀研究者賞は、当財団の研究活動費助成事業で実施した研究をもとに、学会等に論文として発表することで学術的に評価された研究実績を上げた研究者や、研究成果を実用化させるなど大きく社会に貢献・活用される功績を上げた研究者を表彰するものです。
対象となる研究者は、過去に当財団の研究活動費助成による研究を終了し、所定の報告書を当財団へ提出された方となります。

令和5年度ウエスコ財団優秀研究者賞 受賞者

令和5年度ウエスコ財団優秀研究者賞は、以下の2名に決定しました。
表彰式は、2024年6月6日に開催されます。

① 山内 明
(川崎医科大学 生化学教室 教授)
研究題目 「新しい細胞動態評価法でスクリーニングした抗腫瘍薬の応用」
② 千住 洋介
(岡山大学 異分野基礎科学研究所 研究准教授)
研究題目 「アスガルド古細菌から紐解く細胞形態の制御機構の分子進化」

令和5年度ウエスコ財団優秀研究者賞 応募要領

※令和6年度の応募は、2024年11月以降の予定です。

対象となる研究者は、過去5年間(平成30年度から令和4年度まで)に、当財団の研究活動費助成(自然科学分野)による研究を終了し、所定の報告書を当財団へ提出された方です。

表彰内容
ウエスコ財団優秀研究者賞…賞状、副賞(研究奨励金30万円):2件以内
応募資格
  • 「学術的功績(論文)」で応募する場合は、以下の条件を全て満たす助成研究者
    • (1) 岡山県内の研究機関に所属し、過去5年間(平成30年度から令和4年度まで)に当財団の研究活動費助成による研究を終了した研究者。但し、過去に学術的功績でウエスコ財団優秀研究者賞を受賞した研究者は応募対象外とする。
    • (2) 研究成果報告書を当財団に提出済みである研究者。
    • (3) 当財団の助成による研究成果報告書と関係の深い対外発表で、次の条件を満たす論文発表であること。
      • ① 査読論文であること。(応募時点で査読が完了し論文誌への掲載が決定していれば、発刊前でも可。筆頭著者でない場合は、共著者として明記されていれば可。)
      • ② 論文に当財団の助成を受けたことが明記されていること。
    • (4) 受賞者は、当財団が2024年6月6日(木)に開催する表彰式に出席し、受賞講演が行えること。
  • 「社会的功績(実用化等)」で応募する場合は、以下の条件を全て満たす助成研究者
    • (1) 岡山県内の研究機関に所属し、過去5年間(平成30年度から令和4年度まで)に当財団の研究活動費助成による研究を終了した研究者。但し、過去に社会的功績でウエスコ財団優秀研究者賞を受賞した研究者は応募対象外とする。
    • (2) 研究成果報告書を当財団に提出済みである研究者。
    • (3) 当財団の助成による研究成果が実用化され、大きな成果を上げているもの
    • (4) 受賞者は、当財団が2024年6月6日(木)に開催する表彰式に出席し、受賞講演が行えること。
応募期間
2023年11月1日~2023年12月20日
応募方法
応募は自薦とし、所定の申請書及び必要な添付資料を当財団事務局へ郵送して下さい。
  • ウエスコ財団優秀研究者賞応募申請書
    R05応募申請書 WORDファイル
  • 必要な添付資料は以下の通りです。
    • 「学術的功績(論文)」で応募する場合は、応募資格1.(3)に該当する査読論文の写し(発刊前のものについては、掲載が決定したことを示す書類も添付すること)
    • 「社会的功績(実用化等)」で応募する場合は、応募資格2.(3)に該当する研究成果が「実用化され大きな成果を上げている事」と関係することが分かる資料
    尚、添付された資料は返却いたしませんので、ご了承ください。
審査対象書類
  • 「学術的功績(論文)」での応募
    • (1) 所定の申請書(様式-1、様式-2、様式-4、必要に応じて様式-5)
    • (2) 学会等への査読論文(最大3件まで)
    • (3) メディア掲載、プレスリリース等の記事
  • 「社会的功績(実用化等)」での応募
    • (1) 所定の申請書(様式-1、様式-3、様式-4)
    • (2) 助成研究と実用化されている事との関係が分かる資料
    • (3) メディア掲載、プレスリリース等の記事
  • 両方の功績で応募の場合は、上記のすべて
選考方法
当財団の選考委員会において審査及び選考を行う。
選考結果
3月末までに応募者全員に通知する。
表彰式
2024年6月6日(木)に表彰式を開催し、賞状及び副賞を授与。
その後、受賞者は受賞講演を行う。
副賞の研究奨励金は、奨学寄附金として受賞者が所属する研究機関指定の納入方法により納付。
表彰者の公開
財団のホームページや財団が刊行する事業報告書に掲載。
応募書類の送付先
〒700-0033 岡山市北区島田本町2-5-35
公益財団法人ウエスコ学術振興財団 事務局
TEL 086-254-2140
FAX 086-253-2098
E-mail zaidan@wesco.co.jp

令和4年度ウエスコ財団優秀研究者賞

第7回目となる令和4年度ウエスコ財団優秀研究者賞は、以下の2名に決定しました。

① 宮野 佳
(川崎医科大学 自然科学教室 講師)
【研究題目】「活性酸素生成酵素Noxの制御機構の破綻メカニズムの解明」:令和元年度・2年度研究活動費助成事業

宮野佳氏は、生化学の研究者で、生体の必須因子である活性酸素の生成源NADPHオキシターゼ(NADPH oxidase; Nox)がどのような仕組みで生理的・病理学的な機能を果たすのか、研究を行っています。その研究の中で、Noxの制御機構の破綻メカニズムに着目し、成果の一例として、創傷治癒やがんに関わる細胞遊走がNoxの制御下にあることを示しました。今後は、がん組織への血管新生(栄養の供給路や転移の経路を形成)を阻止できる新規治療法の確立へつながることが期待されます。このような学術的な功績が評価されて、今回の受賞となりました。

②松山 誠
(重井医学研究所 分子遺伝部門 部長)
【研究題目】「新規ゲノム編集ラット作製法rGONAD法を用いた腎臓病モデルラットの開発」:平成30年度研究活動費助成事業

松山誠氏は、分子遺伝学の研究者で、腎臓病、肥満や高血圧などの疾患モデル動物であるラットに着目し研究を行っています。その研究の中で、受精卵を体外に取り出さずに遺伝子改変ラットを作製できる手法rGONAD法を開発し、腎臓の難病「アルポート症候群」を再現できるラットの作製に成功しました。今後は、アルポート症候群の病態進展の解明やこの遺伝病に対する治療法の探索が期待され、これらの研究活動が国際誌の論文や各種メディアで発表されています。このような学術的な功績が評価されて、今回の受賞となりました。

令和4年度ウエスコ財団優秀研究者賞の表彰式と受賞者講演会は、2023年6月1日にANAクラウンプラザホテル岡山で行われ、表彰状とともに副賞(研究奨励金30万円)が宮野佳氏と松山誠氏に贈呈されました。

その後、受賞者による講演会を行いました。

これまでの優秀研究者賞受賞者

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